パリ航空ショー 第2回:出発~現地入り編

update:2025/12/10

今年も残り少なくなってまいりました。 2025年の振り返りとして、6月に参加した「パリ・航空ショー」に関するコラムを全4回と番外編にわたりお届けします。

今回は、『日本出発からパリ到着までの流れや、現地入りしてからの移動・ホテル周辺の過ごし方など、実際の行程をもとにした動き方のポイント』を中心にまとめました。 これから海外展示会に参加される皆さまの一助となれば幸いです。

はじめに

フライトを無事に終えても、フランスに到着してからホテルにたどり着くまで気は休まりません。

ここでは、シャルル・ド・ゴール空港到着からホテルチェックインまでの実体験をベースに、現地入り時の注意点や、初日の過ごし方、フランスのホテル文化、街の雰囲気などをお伝えします。

1. 入国審査と空港の動線:列は長いが、手順はシンプル

シャルル・ド・ゴール空港では、日本人はパスポートによる自動顔認証ゲート(PARAFE)が使えるため、比較的スムーズに通過できます。 ただし、優先とは言え審査にいたるまでも列ができており、ある程度の待ち時間は覚悟が必要です。展示会前日入りの方は、余裕を持ったスケジュールを組むことが肝心です。

どこでも言えることですが、空港の動線は複雑で、標識も一部フランス語表記のみの箇所があります。英語表記を見落とさないように意識しながら移動するのがおすすめです。

2. 市内までの移動手段:タクシー?鉄道?どちらを選ぶ?

シャルル・ド・ゴール空港(CDG)からパリ市内へ移動するには、主に以下の選択肢があります。到着時間・荷物の量・宿泊先の場所に応じて選ぶのがポイントです。

✅ RER(B線)+メトロ乗換

所要:約40〜50分 / 料金:約12ユーロ

最も安価かつ早い移動手段ですが、スリや混雑のリスクもあり、大きな荷物があるとやや不便です。チケットは現地券売機またはアプリで購入可です。

✅ ロワシーバス(RoissyBus)

所要:約60分 / 料金:約13ユーロ(変動あり)

オペラ地区(中心部)まで直通のエアポートバスで、座席数も多く快適です。荷物が多い方、公共交通に不安のある方にはおすすめ。乗り場は空港ターミナル前にあり、英語の案内あり・チケットは現地券売機またはアプリで購入可です。

✅ 空港タクシー

所要:約40〜60分(交通状況に依存)/ 料金:岸(セーヌ川北側)まで€56、左岸(南側)まで€65(定額制)

一番快適で、ドア・ツー・ドアでホテルまで直行可能。パリ市内なら定額制、深夜到着や複数人での移動に最適です。

私は空港タクシーを利用しました。乗り場までの間に野良タクシーの引き込みがありますので注意。黄色いビブスを着用した係員が行き先を確認して、「8番ね!」などと乗り場を指定してくれます。運転手へは挨拶と、カード利用可否や行き先をしっかり伝えることが大事です。

3. ホテルにチェックイン:日仏の“常識の違い”に注意

現地のホテルに到着して驚いたのは、フロントが英語対応ではあるものの、話し方や説明のテンポが日本と全く違うことです。

チェックイン時はID(パスポート)の提示が必須で、時に「保証のため」としてクレジットカードの提示や事前支払いを求められる場合もあります。

また、**アーリーチェックインは基本的にできない(対応外)**と考えたほうが良いでしょう。到着時間によっては、ロビーで1〜2時間待つ覚悟も必要です。

部屋に入っても、日本と比べると備品がシンプルで、歯ブラシ・スリッパ・電気ポットなどはないのが普通です(※4つ星以上のホテルでも同様)。

4. 街歩きとカフェ:フランスらしさに触れるひととき

ホテルに到着をし、荷物の預け入れ・チェックイン後、周辺を散策し、カフェで軽食や飲み物を取る時間を設けるのがおすすめです。正直、勇気のいる行動ではありますが、拠点があると心持ちが違います。

カフェは、地元の人はもちろん、ビジネスマンや親子連れ、観光客が混じり合う独特の雰囲気があり、「フランスに来た実感」がじわじわと湧いてきます。午前7時から深夜まで開いていることから、まずは空いている時間帯を狙って店員さんに挨拶から入りましょう。

支払いは基本的にキャッシュレス(カードやスマホ決済)でOK。現金を使う場面は極めて限られています。

5. 夜の過ごし方と注意点:防犯意識を忘れずに

到着初日の夜は無理に予定を詰め込まず、体調を整えることに集中するのがおすすめです。展示会が始まれば朝から歩き回ることになります。

ホテル周辺のスーパーや薬局を事前にチェックし水や軽食を買っておくと、翌朝も余裕をもって動けます。

なお、パリ市内は観光地として賑わいがありますが、夜間の一人歩きや地下鉄移動には一定の注意が必要です。

人通りの少ない道を避ける、荷物は身体の前で管理するなど、基本的な防犯意識を持ちましょう。

まとめ:展示会前日は“現地に慣れる日”と考える

フランス入国からホテル到着までは、慣れない土地・言葉・文化の中での移動となるため、展示会本番と同じくらいエネルギーを使います。

しかし、ここで「不安を減らす情報」や「安心できるリズム」を体得しておくことで、翌日以降の展示会参加が格段にスムーズになります。

次回は、いよいよ会場入りし、展示会をどう回り、どう過ごすか――実際の動線と注意点をお伝えしていきます。

YOUSUKE HATTORI

About Me

1985年東京都生まれ。一般社団法人日本類別協会代表理事。学生時代よりMILスペックをはじめとする規格分野に関わり、長年にわたり知見を積み重ねてきた。防衛装備庁へのNATOカタログ制度導入や2020年のTier2昇格に携わり、その後の本格運用を支援している。環太平洋NATOカタログ制度セミナーなど国際会議にも出席し、日本の同分野における国際的な連携と発展のため尽力している。

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